ベネッセの調査によると、中学3年生で塾や予備校に通っているという人は全体の約60%で家庭教師を付けている人は約10%とされています。うち週3日以上塾や家庭教師に頼っている人は30%にもなります。中学3年生と言えば受験生ですので、これだけ塾や家庭教師を付ければ費用は相当かかっていることと思います。しかし、お金をかければ成績が上がって合格できるというわけではないのが教育業界。
最終的に合格に必要なものは「本人のやる気」だけです。では、塾や家庭教師を付けないとやる気は出ないのでしょうか。そんなことは決してありません。家庭での親のサポート次第でいくらでも子どもはやる気になります。
お金をかけることが子どものやる気を引き出すことと思わないようにしましょう。具体的には、「親が努力している姿を見せる」ことです。親がリビングでテレビを見ながら「勉強しなさい」と言って、子どもが勉強するでしょうか。スマホでゲームをしながら「ゲームばかりするな」と言って聞く耳を持つでしょうか。
おそらく無理だと思います。夕食を食べて子どもが勉強する時間は親も何か一緒にすることが最もやる気を引き出します。検定や資格の勉強でも構いません。親が真面目に机に向かっている時間は、子どもも一緒に机に向かうことに対して反発することはおそらくありません。
塾や家庭教師に頼る前に、家庭の学習環境が本当に最適な状態であるかの確認をしてみましょう。そこがクリアできなければいくらお金をかけたところで成績は伸びるものではないと思ってください。