答案用紙に黒い印をつけると聞くと、多くの方がマークシート方式だと気づかれることでしょう。このシステムは日本で開発をされたもので、今では世界中で活用をされています。1980年に国内の大手電機メーカーが開発を担い、翌年のセンター試験に採用をされたものです。以前は赤外線を照射して印を読み取っており、専用の読み取り機に表示をされる点数をスタッフが確認をしていました。
現在ではデジタル化が進み、パソコンと接続をして自動的に採点をおこなうデジタル採点となりました。このデジタル採点はテスト現場だけでなく、いろんな場所で用いることが可能です。簡単にここで、その活用例を見ていくことにします。まず運転免許の試験では、1998年から導入をされました。
以前は記述式となっており、毎日各会場で1000名以上もの方が受験をされています。当日のうちに結果がわからないのが不便だという声も多かったわけで、デジタル採点を採用するに至りました。国民調査でもデジタル採点は大いに力を発揮していて、いまでは全国各地の自治体で使われています。この場合は匿名性を重視しているため、専用シートにも氏名などを記載することはありません。
デジタル採点の場合、クラウドサーバーに内容を保存できるのが魅力です。そして共有も可能となるため、離れた地点ですべての結果を取りまとめて平均値を出すこともできます。色んなアイデア次第で使える点も、デジタルの良さです。