家庭教師を雇う場合、その家庭には大きく分けて二つの家庭が存在します。一つは、子供を家庭教師をつけることによって進学させたいパターンです。この場合、内部進学ならともかく、一般的に受験（中学受験・高校受験・大学受験）においてであれば、進学塾との併用、という場合が多いといえます。ざっくばらんな表現をすれば、家庭教師を進学塾の補修・補講として使用するイメージです。

生徒となる子供の手間がかからないことが多いですが、この場合の両親は得てして教育熱心な場合が多いといえます。そうすると、結果が求められてしまうのがつらいところです。それなりの予習や、対策が要求されることになります。自分が経験したレベル以上の受験生については引き受けないほうが無難ですし、依頼する側も、先生のレベルをしっかりと見極めることが重要になってきます。

もっとも金払いはいいので、特に大学生などにとっては非常に割のいいアルバイトかもしれません。もう一つが完全に学校の授業についていかせるための家庭教師、というパターンです。この場合、生徒はとんちんかんなことを覚悟しておく必要があるでしょう。親からの要求は最低限、進級・進学ということになりますから、さほど求められるハードルは高くはありません。

但し、行うことはほぼしつけです。家庭教師にはストレスがかかりますし、金銭的にも準備はさほど要求されないとはいえ、上のパターンほどは望めません。先生となる側も依頼する側もパターンの見極めが重要です。